工業高校として積み重ねてきた104年の歴史と伝統を踏まえ、
「ものづくりの心をつなぐ人づくり」を柱に、より一層の特色ある学校づくりを推進する。
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心身ともに健康でたくましく生きる、人間力に満ちあふれた生徒を育成する。
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高い技能・技術を身につけ、エンジニアとしての道徳心・倫理観を兼ね備えた生徒を育成する。
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ものづくりに必要な、課題を科学的に思考し、工学的に解決する探究力を育成する。
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学校・家庭・地域の連携協働を通して、地域になくてはならない学校づくりを推進する。
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SDGs実現の取組みやグローバル教育を通して、地域とつながる人・世界とつながる人・未来とつながる人を育成する。
校長挨拶
Greeting from the principal
本校は、今年で創立104周年を迎えた伝統ある工業高校です。
「ものづくりの心をつなぐ人づくり」をスローガンに掲げ、校是「根性」「協調」「純真」のもと、社会の発展に寄与する気概とリーダーシップを兼ね備えた工業技術者を育成しています。
本校の歴史は、わが国の産業が飛躍的に発展し、工業教育拡充の機運が高まりを見せた大正9年4月、機械科・土木科・染織科・応用化学科の4学科を設置して開校したことに始まります。以来、関東大震災・戦後復興・高度経済成長・バブル期とその崩壊・東日本大震災など、めまぐるしく変化する社会の中で、工業教育の役割を一世紀にわたって果たし続け、約26,000余名の卒業生が日本の産業界をリードする有為な“人財”として、大きな実績を残してまいりました。
令和元年には5ヵ年にわたる新校舎建設工事が終了し、県下に誇る恵まれた学習環境が整備されました。創立以来、三代目となる新校舎は、木の香りと温もりに包まれた教室や最新の実験・実習設備が導入され、時代を生き抜くたくましい創造型工業技術者の育成拠点として生まれ変わりました。
これからも、「歴史と文化が薫り、ものづくりを誇る科学技術系工業高等学校」として、科学技術の進展に対応した実践力のある工業技術者の育成に取り組み、地域に無くてはならない学校づくりを目指してまいります。
令和6年 校長 髙橋 良治
学校沿革
School history
大正9年(1920年)
文部省告示第77号の工業学校規定により、山形県立山形工業学校の設置を許可される。
山形県令第9号により、本校学則が定められる。入学定員100名とし、機械科・土木科・染織科・応用化学科を設置する。
昭和23年(1948年)
山形県告示第155号により、山形県立山形工業学校を廃止し、4月1日から山形県立山形第三高等学校を設置する。
定時制の課程を設置する。入学定員90名。
昭和25年(1950年)
山形県教育委員会告示第6号により、山形県立山形工業高等学校と校名を変更する。
平成12年(2000年)
定時制課程を廃止し、52年の幕を閉じる。
平成28年(2016年)
新校舎 東棟(5階建)、西棟(2階建)完成。
平成30年(2018年)
新体育館完成。
令和元年(2019年)
新グラウンド完成。
令和2年(2020年)
新校舎落成並びに創立100周年記念式典を行う。
校章・校歌
School emblem/school song
本校の校章は、校歌にある月山に自生する高山植物「黒ゆり」を図案化したもので、釣り鐘状紫黒色の花と、長楕円形緑の葉を各々三つ交互に配置したものです。
この黒ゆりは、冬の苛烈なモンスーンに生きていることから、根性・忍耐を、群生の多年草であることから伝統と協調を、飾らない花の気品から素朴・純真とそれぞれに校風のこころを表しています。
創案者は本校元建築科長羽田宣夫教諭で、昭和23年4月1日に制定されました。
なお、山形工業高等学校は「三光(国の光、親の光、師の光)」に通じ、「三」はまた団結を意味することから、黒ゆりの花と葉をそれぞれ三つ選んで校章の図案を構成しています。
校歌
1.普く知識を世界に求め
祖国の精華を無窮に守る
大道踏み行く子弟の宿
山形工業高校栄えよ
2.馬見ヶ崎川流れて清し
清くも流れて大海めざし
注ぐや象徴われらの教
昼夜にたゆまず進みてやまず
3.高きは月山虚空を凌ぐ
六千余尺の雄々しき姿
麓は大地に天へと昇る
いみじさ尊き我らの理想
4.共存共栄標語となして
子弟を養ふ母校の使命
つとめて日本の誉を来たし
平和と光と幸とを増さん